自分と弟は神社仏閣が好きな為、両親と家族4人で、主にお寺などを見て回る目的で旅行へ行きました。時期は紅葉が見られる秋に行きたかったのですが父は連休が取れなかった為、夏に行く事になりました。行先はまず和歌山に行き、そこから京都、宝塚、神戸の順で行きました。
移動手段は新幹線や電車に乗れば楽ですが、今回見て回る目的地は付近に駅がなく、新幹線や電車で移動するのが不便な場所であり、しかも宿泊する旅館は勤務先の会社の関連施設で色々と規則があり、パジャマなど自分で用意しなければならず荷物も多くなった為、自宅から車で移動する事にしました。
観光場所は和歌山では高野山に行きました。高野山は高野豆腐が有名で高野豆腐という商品名の豆腐をよく見かけます。自分も豆腐が好きなので都内のスーパーで売られている高野豆腐を何回か食べた事がありますが、あまり美味いと思った事がありませんでした。そして今回の旅行で、ようやく本物の高野豆腐が食べられると思い旅館の料理を楽しみにしていました。
宿泊した旅館では思ったとおり、出された料理に豆腐がありました。今まで高野豆腐というと、汁をよく吸ったスポンジのような豆腐だと思っていましたが、旅館で出された高野豆腐は、ねっとりとしたゴマ豆腐のようで、こういう高野豆腐もあるのかと思いました。しかし、後で高野豆腐を調べてみたら、やはり、高野豆腐は乾燥させた豆腐で煮物に使われる、と説明してあり、この旅館で出された豆腐は精進料理のゴマ豆腐であり残念ながら本物の高野豆腐ではありませんでした。
京都の清水寺付近のお土産屋で売られている商品を見ていたら、販売員の女の子が笑顔で話しかけてきて色々と説明してくれました。以前から京都の方言は感じの良いイントネーションだと思っていましたが、京都出身の知人はいなかったので、京都なまりの話し方を聞くチャンスはありませんでした。しかし、この土産屋で京都なまりの話し方が聞け、実際に京都の人と会話ができたのが楽しかったです。
また、京都の一乗寺の詩仙堂に行った時、近くに時代劇に出てくるような茶店があり、この茶店は京都らしい感じだったので寄ってみました。一乗寺は、宮本武蔵と吉岡一門が決闘した場所である、一乗寺の下がり松が有名です。この茶店には婆さんがおり、一乗寺の下がり松の事を聞いてみたら婆さんは大喜び「一乗寺の下がり松はすぐそこにある」と話し初め、そして「下がり松の近くの崖っぷちの上から武蔵が突然滑り降りてきて待ち構えていた吉岡一門の侍達を背後から次々と切り倒して行ったわ」と、まるで自分が見ていたように話していたのが面白かったです。
困った事は車で高野山に行く時でした。高野山付近で予約していた旅館までの道が複雑で分かりにくかった事です。失敗体験としては神戸に行った時でした。神戸の観光スポットには、神戸港の近くの神戸ポートタワーがあります。神戸ポートタワー近くに車で行くと、神戸港の近くの駐車禁止の道路に車が30代以上並んで駐車していました。
何で駐車禁止の道路に皆平気で駐車しているのだろう?と考えました。理由はよく分かりませんでしたが、この日は日曜日だったので、日曜は観光客の為に駐車場として使わせてくれているのだな、と勝手に納得し皆が駐車しているのだから別に問題ないだろうと思い車を駐車し、神戸ポートタワーを見に行きました。
そして、約2時間後に車へ戻ってみると、駐車している全ての車に警察からの「罰金2万円を支払うように」という張り紙がしてありました。警察も日曜は稼ぎ時のようで、まるで、駐車した車が増えた頃を見計らって張り紙をしたような感じでした。しっかり駐車場の位置を事前に確認すべきだったと反省しました。